スノーボード界で、平野歩夢選手ほど「強さの理由」が明確な選手は多くありません。
圧倒的な技術だけでなく、勝負の舞台で“必ず仕上げてくる”安定感があり、オリンピックのような一発勝負で結果を残し続けています。
しかし、ミラノ・コルティナ五輪が迫っている中、不運にもケガをしてしまった平野選手。4大会連続メダル獲得、オリンピック2連覇に暗雲が立ち込める中、果たして本来の力を出し切ることができるのか。
この記事では、平野歩夢選手がなぜ強いのかを、初心者にもわかる言葉で整理しながら解説します。さらに、結婚し父親になった平野選手のプライベートな一面にも注目していきます。
オリンピック出場歴
| 2014 ソチ五輪 ※当時15歳 | 銀メダル |
| 2018 平昌五輪 | 銀メダル |
| 2022 北京五輪 | 金メダル |
| 2026 ミラノ・コルティナ五輪 | ??? |
オリンピックだけの成績をみてもとんでもない成績です。4大会連続出場。すべてメダルを獲得しています。今大会も期待せずにはいられません。
平野歩夢が強い理由は「技の難易度」だけじゃない
平野歩夢選手が強いと言われると、多くの人が真っ先に思い浮かべるのは、トリプルコーク1440(トリプルコーク フォーティーン フォーティ)を代表とする超高難度の大技です。
ただし、強さの本質はそれだけではありません。
- 難易度が高い技を持っている
- それを大会本番で決められる
- さらに採点されやすい形で“完成度”を作れる
この3つを揃えられる選手は、世界でも限られています。
強さの理由①:技の難易度が「世界最高峰」
平野歩夢選手の強みは、まず間違いなく技の難易度がトップクラスなことです。
スノーボードのハーフパイプは、
ジャンプして回転して着地する競技に見えますが、実際は
- 高さ(エア)
- 回転数
- 軸の安定
- 着地の精度
- 流れ(つながり)
すべてが採点に関わります。
つまり、ただ回ればいいわけではなく、
「難しい技を、きれいに、流れの中で決める」必要があります。
平野歩夢選手はこの条件を、世界最高レベルで満たしてきました。
強さの理由②:高さ(エア)が異常に高い
ハーフパイプで勝つために重要なのが、**高さ(エア)**です。
ハーフパイプの壁の高さは約7m。ビルの3階ほどの高さです。そこからさらに6mも飛び上がるなんで信じられません。
エアが高いほど
- 技が大きく見える
- 回転の余裕が生まれる
- 着地が安定しやすい
- 観客とジャッジの印象が強い
というメリットがあります。
平野歩夢選手は、この“高さ”が武器。滞空時間の長さだけみてもおもしろいです。
大技を入れるための土台が、そもそも他の選手と違います。
強さの理由③:大技を「決め切る」勝負強さ
平野歩夢選手が恐ろしいのは、
難しい技を持っているだけでなく、大舞台で決め切る確率が高いことです。
オリンピックや世界大会では
- 気温
- 雪質
- 風
- コースの硬さ
- プレッシャー
すべてが変化します。
その中で大技を決めるのは、単なる運や勢いではなく、
普段からの精密な調整力が必要です。
ダイナミックな技の裏に繊細な調整力。結果を出し続ける理由がここにあります。
強さの理由④:技の完成度(着地・流れ)が“採点向き”
ハーフパイプは、失敗がわかりやすい競技です。
特に
- 着地で手をつく
- バランスを崩す
- 次の技までの流れが止まる
こういった小さな乱れでも点数が落ちます。
平野歩夢選手は、技の難易度が高いのに、
着地がきれいで、次の動作にスムーズにつながるのが強みです。
これは「技術」だけでなく、
体幹・筋力・空中感覚・経験が全部噛み合わないとできません。
強さの理由⑤:失敗しても崩れない“メンタル”
平野歩夢選手は、調子が悪い時やミスが出た時でも、
極端に崩れにくい印象があります。
これは
- 一発勝負での経験が豊富
- 自分の修正ポイントが明確
- 本番で焦らない
という強さです。
勝てる選手は「絶好調の時だけ強い」のではなく、
70点の日でも勝ち切るのが本物です。
平野歩夢選手はまさにそのタイプです。
強さの理由⑥:スケートボード挑戦が“別の武器”になった
平野歩夢選手は、スノーボードだけでなく
スケートボードでもトップレベルの挑戦を続けてきました。
この挑戦は一見遠回りに見えますが、実は
- 空中での姿勢制御
- 回転の感覚
- 体の使い方
- メンタルの切り替え
に大きくプラスになります。
一つの競技だけに閉じず、
別競技で得た技術を持ち帰る。
この発想と実行力が、
平野歩夢選手の強さの“底上げ”になっているのは間違いありません。
強さの理由⑦:積み重ねの量が異常(天才型ではなく努力型)
平野歩夢選手は「天才」と言われますが、
実際には、天才というより努力と反復で勝ち上がったタイプです。
特にハーフパイプは
- 失敗=大ケガにつながる
- 恐怖心が強い
- 体への負担が大きい
という競技。
それでも難易度を上げ続けるには、
常人では想像できないレベルの反復と準備が必要です。
平野歩夢選手の強さは、
この「積み重ねの量」そのものとも言えます。
五輪直前にアクシデント。ケガの影響はあるのか
2026.1.17に開催されたWorld Cupスイス大会のハーフパイプ決勝で着地に失敗し激しく転倒してしまいました。SAJは「1月19日の帰国後、医療機関で検査を行ない、複数箇所の骨折と打撲と診断された。ただし骨折はいずれもズレがなく、範囲も大きくないことが確認できた。腫れと痛みが引き次第、段階的に練習を再開する予定」と説明しています。
その後医師をはじめとするサポートスタッフのおかげで早期に練習に復帰することができました。しかし、複数個所の骨折。骨折部位にもよりますが、おおよそ骨が完治するまでは1か月程度かかるはずです。理学療法士の立場からすると、オリンピックが控えてなければ安静期間をもう少し長く設けているだろうと想像できます。つまり少なからず「無理をしている」という事です。
身体は動いたとしても…
完治はせずとも、痛みなく競技ができるまで回復したとしましょう。それでもハーフパイプのトップレベルの戦いはそんなに甘いものではありません。前述のとおりダイナミックなトリックの裏には繊細な身体の使い方、空中感覚が重要です。また悪いイメージが残っていたり、転倒するという恐怖感もマイナスに働く可能性があります。
結婚や子供が生まれた?プライベートが強さに影響するのか
平野選手は2024年3月19日に公式サイトにて結婚を発表しています。お相手は一般女性とのことで、詳細は公表されていませんが、地元新潟の方の可能性が高いことが予測されています。また結婚発表当時、妻の妊娠も報告されており、2025年12月のインタビュー時は「今1歳ちょっと」と発言しています。
平野選手が現役をいつまで継続するかはわかりませんが次のオリンピックでは31歳。今回のオリンピックが最後になってもおかしくありません。父となって初めてのオリンピック。愛するわが子に金メダルをかけてあげたい。絶対にそう思っているはずです。
私自身も子供がいますが、子供のために頑張る力は想像以上です。どんな状況でも子供のためとなれば無限に力が湧いてくる感じがします。
今大会、平野選手のコンディションは正直に言ってあまり良くないと個人的には思います。しかし、なぜか期待してしまいます。何なら前回大会以上に。
色々と平野選手の強さを解説してきましたが、最後は気持ちだと思います(笑)痛みも不安も恐怖心もすべて吹き飛ばして、子供のために奇跡を起こす平野選手を全力で応援します!
平野歩夢が強い理由まとめ
平野歩夢選手が強い理由は、
単に「すごい技ができるから」ではありません。
- 世界最高峰の難易度
- 圧倒的な高さ(エア)
- 大舞台で決め切る勝負強さ
- 採点されやすい完成度
- 崩れないメンタル
- スケート挑戦による技術の幅
- 積み重ねの量
- 最後は気持ち!!
スノーボードハーフパイプ予選は2月12日。すべてを乗り越えて家族のために奇跡をおこす平野歩夢選手に大注目です!!

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